2021/11/23 21:36

名人戦では、2015年以来、西の代表が挑戦権を獲得し続けていたことが分かります。今年の川瀬選手は東の選手として7年ぶりの挑戦となります。かるたの世界では「西高東低」(冬型の気圧配置をもじって)という言葉が使われることがありますが、過去6年はそれを如実に示していたと言えます。また、西郷永世名人以降、新名人は3名誕生しています。岸田元名人、川崎元名人はそれぞれ3期、粂原名人は4期目へ防衛戦となります。過去のデータからも永世名人(5期)獲得のための鬼門となる防衛戦になりそうです。

クイーン戦は、楠木永世クイーン以降、東から2名、西から3名の新クイーンが誕生しており、今回、東の矢野選手が挑戦することを考慮すると、東西のバランスはかなり保たれている印象です。楠木永世クイーン以降、3期以上を務めたクイーンはおらず、群雄割拠の時代となっています。